Posted by jaykogami on January 18, 2012
音楽ストリーミングサービスのRdioは、
ヨーロッパで初めてドイツでサービスを開始し、さらに
オーストラリアでも開始しました。米国、カナダ、ブラジルを加えた5カ国に拡大し国際展開を強化してきました。
日本であまり話題にならないので、サービスを簡単にご紹介。Rdioは2010年にローンチした比較的新しい音楽サービスで、サンフランシスコに拠点を構えます。SkypeやP2PサービスKaZaaの設立者Niklas Zennstrom氏とJanus Friis氏が創設したサービスです。
Rdioは、1200万曲以上の楽曲カタログをデスクトップアプリやブラウザ、iOS, Android, BlackBery, Windows Phoneのモバイル機器でストリーミング再生することが出来ます。
Rdioは広告・クレジットカード登録がない聴き放題だけど制限がかかるフリープラン(米国オンリー)、ブラウザまたはアプリが利用できる『Rdio Web』(月額4.99ドル)と、モバイルアクセスが付く『Rdio Unlimited』(月額9.99ドル)のプラン3種類を展開します。今回発表となったドイツでは、「Rdio Unlimited」の7日間フリートライアルにサインアップができ、価格はRdio Webが4.99ユーロ、Rdio Unlimitedが9.99ユーロになるとのこと。
全く関係ありませんが、個人的にはSkypeのエンジニアさんや経営者達は,
PayPalマフィアのように「
Skypeマフィア」となって今後どんどん業界で活躍していくかもと勝手に予測。。。
RdioはFacebookが9/23のf8で発表した連携強化で合意した音楽サービスの1社であり、ユーザーが聴いた曲がFacebookのティッカーやタイムラインで共有できます。これにより、友人と一緒に聴いたり新しい音楽を見つけたり、Facebookのつながりをきっかけに音楽体験の機会を増やしています。ただ、Facebookの発表では「(f8以降)登録ユーザー数が30倍増加」とありましたが、AppDataのデータによれば、月間アクティブユーザーが60,000人を突破するくらいで、あまりFacebook連携のメリットは見られず競合のSpotifyにははるかに及びません。
差別化
また画面上でアルバムカバーが表示されるだけでなく、Facebook連携による友人の音楽共有や、Rdio独自のレコメンデーション/音楽発掘機能によりヘビーローテーションする曲が表示されるなど、ソーシャル機能を組み合わせた新しいコンテンツ開拓を実現しています。友人やユーザーが何を聞いたかを見ながら、簡単に音楽発掘を行いユーザー同士で共有して共鳴することが簡単に行えることが高く評価されます。
デスクトップアプリに加え、ブラウザからもアクセス可能なので、アプリオンリーのSpotifyと違いDLが必要なくなります。
APIが利用可能なので、アプリケーションを作成してサイト外でも音楽を体験できる場面がつくれます。
またRdioは
電子書籍サービスのKoboと提携し、発表されたタブレットKobo Voxにプリインストールしたアプリ経由で
音楽を視聴できる契約を締結しました。
Koboといえば、11月に楽天が買収した会社。
もしかしたらRdioと楽天???楽天が音楽サービスに進出する???デジタルコンテンツ販売に注力するのであれば、音楽コンテンツは広いユーザー層に届けることができる魅力あるコンテンツであることに間違いないと思います
デバイス以外にも通信キャリアとパートナー契約することで、(アプリDLや課金プロセス等削除できるので)デバイスとサービス間の連携がスムーズになり、テクノロジーに興味のない消費者層も(マーケティング次第で)使いたいと感じてもらうことができれば、生活の中で音楽への選択肢が広がる可能性があると感じました。
Posted by jaykogami on January 13, 2012
みなさんはラジオ派ですか?一人DJ派ですか?
下の写真のようにアーティストまたは曲で「Start Artist Radio」をクリックするだけで、選んだ曲をベースに1500万曲のカタログから自動的に次々と同じスタイル・ジャンルの曲を自動再生してくれてパーソナル化したオンラインラジオ(プレイリスト)を無料で構築できる、非常にシンプルな機能です。Spotify Radioはサービス展開する12カ国全ての無料会員と有料会員どちらも利用が可能です。
Echo Nestは、デジタル音楽コンテンツにおけるアーティスト、楽曲、アルバムなどの評判、テンポ、楽器、キーやハーモニーなどの楽曲特性、ストリーム再生やダウンロード、再生回数、行動パターンなどのユーザー特性を機械的に解析する企業です。同社のプラットフォームには3000万曲に関する50億のデータが蓄積されており、これらのデータをメディアや音楽サービス企業、開発者コミュニティに提供し、このデータに基づく特別なアルゴリズムによるAPIを利用してレコメンデーションエンジン、検索エンジン、プレイリスト機能、位置情報アプリ、音楽ゲームなど200以上のアプリケーションが開発されています。彼らの顧客にはMTV, BBC、ノキア、ワーナーミュージック、EMI、MOGなどがいます。
Spotify Radioの発表以来、どんなレコメンデーションが音楽には最適か?の議論が起こっています。具体的には「人 vs マシーン」によるレコメンデーションと音楽発掘についてです。
米国には圧倒的なユーザー数を誇る
ネットラジオサービス「Pandora」 があります。
登録者数1.25億人という幅広いユーザーベースを持つPandoraは
、ユーザーからのフィードバック(Thumb Up/Down)と自社開発の
『Music Genome Project』(ミュージック・ゲノム・プロジェクト)という人力の解析によるコンテンツレコメンデーションを採用しています。
現在Music Genome Projectには90,000組以上のアーティストの900,000曲のデータが分析され蓄積されています。同社には音楽分析家でミュージシャン25人ほどの音楽学者が在籍しており、1曲づつテンポや色調、さらにはザラツキ感まで楽曲の特性を分析しており、彼らの解析データをベースに似たスタイル・ジャンルの楽曲を自動で再生します。この機能によって、Pandoraユーザーは検索する必要もなく、聴きっぱなしすることが出来ます。
こういう2社が同じようなサービスを提供してくると、大抵は「どちらが優れている?」「勝ち残るのはどこ?」と比較し始め、今まさに米国メディアが議論をしている時ですが、自分は全く違う考えです。それは機能面での比較ではなく、ユーザー層での比較にネットラジオの今後の可能性が見えてくるからです。
ラジオは新しい音楽の発掘や無制限な聴き流し(ストリーミング)に最適なサービスです。また大多数のライトユーザーが簡単に利用できる利点があるので、新規顧客獲得につながりやすいと考えられます。ビジネス的な話をするなら、今回のSpotify Radioはこの分野を開拓することで、新たなユーザー層の拡大または差別化で他社サービスのユーザーを乗り換えさせる戦略を狙っているでしょう。(例えば、Spotify Radioは無制限ですが、Pandoraには1日最大12スキップ、100局までの制限があります)
しかし両サービスは、同じラジオ機能でもアプローチが異なるように見えます。Pandoraは『ラジオ』に軸をベースに音楽体験を提供し、Spotifyは『音楽コンテンツ』をベースにした音楽体験を提供し、その一部でラジオ(やその他の機能)を提供している感じがします。
PandoraはラジオをPCやモバイルから車載システムに展開することでラジオ利用者のニーズを満たします。
一方でSpotifyは豊富な音楽コンテンツをあらゆる場所と形態でアクセスできるようにすることに注力し、ネットラジオ利用者向けの専用サービスを1事業として開始しました。
Pandoraではユーザーがラジオリスナーとなり、Spotifyはユーザーが主役となって音楽をキュレートすることで、全く異なる音楽体験と価値観でコンテンツを消費します。
ラジオ好きはPandora、レコード屋で選曲好き(個人でDJ)はSpotifyという図式になると予測ができ、長期に見ると互いが個々のユーザーが喜ぶサービスを提供出来ると思います。短期的にはSpotifyがユーザーを獲得するでしょう。ですが、どちらもサービス内容やデバイス、コンテンツなど拡張性の高いサービスかと思います。今後どれだけPandoraとSpotifyがラジオの価値と市場を拡大できるかがカギになる気がします。ラジオという手軽なメディア、音楽という共感しやすいコンテンツが融合するネットラジオが拡大すれば、「ラジオ復活」となるかもしれません。
両サービスに言えるのは、ユーザーや消費者が自分の好みに合う選曲をいつでもどこでも提供するサービスだということ。決してサービス事業者が主体になることはない。音楽を世の中の人に届ける最良の方法を両社は常に追い求めて、音楽と生活をむすびつける仕組みを具現化していることは素晴らしいことだと思います。
SpotifyとPandoraについての紹介
Spotifyは、ソーシャル機能を搭載するオンデマンド定額制のクラウド型音楽サービス。フリーミアムのビジネスモデルで、無料プラン(広告、再生時間制限付き)と2種類の有料プラン(広告・制限無し)を提供しており、ユーザーはPCやモバイル、アプリ経由で1500万曲から好きな音楽をいつでもどこでも聞き放題で堪能できます。
現在欧米12カ国で展開しており、2011年にはアクティブユーザー数1000万人、有料会員数が250万人に到達するほど急速に人気を集めています(比較すると、モバイルSuicaユーザーが5年目の今年250万人に達したそうです)。
また11月30日にはアプリケーションプラットフォームを発表し、サードパーティがSpotifyの楽曲カタログを利用したアプリケーションをデスクトップで無料また有料会員に提供し始めました。
Facebookとの連携強化、アプリプラットフォーム、そしてオンラインラジオ機能。
一方のPandoraは2000年に「Music Genome Project」をサービス化するPandora Media(前Savage Beast)として設立され、タワーレコードやBorders, ベストバイなど小売店の音楽キオスク向けにレコメンデーションエンジンを提供してきたB2B企業でしたが、戦略転換し一般消費者向けのネットラジオとしてPandora Radioを2005年にローンチしました。米国のみのサービスで、広告入り+制限付きの無料プランと広告/制限無しのプレミアムプラン(年間$36)の2通りを展開しています。
どちらも日本からは利用ができないサービスですが、もし機会があれば、もしくは知人でユーザーがいれば、一度両社のサービスが体験と消費を聞いてみてください。
Posted by jaykogami on January 12, 2012
ソニー・エンターテイメント・ネットワーク社長のTim Schaaff氏は、同社が今四半期中にiPhoneおよびiPad向けの無料アプリを配信開始すると述べました。Music Unlimitedアプリは、ソニーのネット未接続状態でも再生可能なオフラインキャッシュ機能が搭載されるとのこと(プレミアムプラン会員のみ)。
2010年12月にローンチしたSony Music Unlimitedは、現在13カ国(米国、英国、ドイツ、オーストラリア、フランス、アイルランド、イタリア、ニュージーランド、スペイン、新たにデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)で提供される音楽サービスで、ユーザーは1500万曲の楽曲カタログからブラビアTVやブルーレイプレーヤー、PS3/PSP、Vaio、アンドロイド携帯などでストリーミング再生することが可能です。Shaaff氏によれば、同サービスのアクティブユーザー数100万人以上だそうです。
去年のCESから
この動き、また一つ、ただの音楽サービスが新市場に進出したけれど、難しいなという印象です。市場の大きなプレーヤーになるとはあまり考えられません。なぜならソニーのサービスでは自社製品・サービス同士の差別化、そしてSpotifyやRdio等すでにモバイル分野に進出している他社との差別化が難しいと感じるからです。
それから、いつも海外の音楽サービスのレビューをまとめてくれる、
@anno69 さんのブログに書かれていた記事が悪い意味で非常に印象的で、他社とは劣るサービス内容というイメージが自分の中にはあります。
また料金プランも残念です。Music Unlimitedは30日の無料トライアルが存在しますが、料金プランが2種類しかなく、しかも両方とも有料です。ベーシックプランは月額$3.99で(地域によっては利用できる楽曲が異なります)、無制限のオンデマンド再生やプレイリスト作成が可能なプレミアムプランは月額$9.99です。無料プランがあれば、競争性を少なくとも開始時だけでも見せられたのでは?
それに日本の会社であるソニーが日本そしてアジアでサービスを展開していないのは、ライセンス契約など事情が絡んできているからでしょうか?もし詳細をご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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